ワインには、切手と同じように「収集」する事が趣味、と言う人がいます。
 ワインを集めたくなる気持ちや、集める人を否定はしませんし、確かに、古い、一部のワインには、骨董品と並ぶ価値が出たりもするでしょう。しかし、ワインの本道は「飲む」こと。
 切手帖なら、自分の死後も人に贈与する事は出来るでしょうが、ワインとなると、ワインが死んで(傷んで)しまう事も少なくありません。
 ただ、並べられて朽ちて行く事を、ワインが、その作り手が望んでいるでしょうか。
 ワインを眺める楽しさとは、そのワインを飲む時、味を想像し、成長を待ってあげる楽しみではないでしょうか。