2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

有名ワインを作り上げ、名をあげた醸造家は、時折ワイン・コンサルタントとしての仕事を開始したりもします。 確かに、「有名ワインの醸造家がコンサルタントしたワイン」と聞けば、ハズレは少なそうな気がします。 しかし、そのコンサルタントが請け負って…

さて、今年もボージョレー・ヌーヴォーの季節がやってまいりましたが、皆さんはもう飲まれたでしょうか? まあ、正直に申し上げて、毎年そうそう変わり映えのする味ではありませんが、あまり難しく考えず、今年出来たばかりのワインを楽しんでもらえれば幸い…

近頃、深刻なコルク不足などにより、ワインの栓はコルクから、スクリュー・キ ャップや合成樹脂に入れ替わりつつあります。 確かに、せっかくのワインがコルクでなかったりすると少し値打ちが下がる気も しますが、便利さ・手軽さではコルクよりも数段上。 …

ワインをのもうとすると、いざコルク抜きが見つからないなんて事が、時折ありますよね。 何か栓抜きの変わりになる物があればいいのですが、それさえ見つからない事もあります。 そんな時は、ちょっと特殊な方法でコルクを抜く事が可能です。 方法は、いたっ…

ワインの煮込み料理というと、ちょっと面倒なイメージがありますが、方法を変えればそんなに難しくはありません。 カレーを作る要領で玉ねぎ・にんにくを炒め、野菜を炒め、火がしっかり通ったらトマト缶1つと、なるべく大量のワインを入れ、砂糖・塩・コシ…

ワインでとかく重要視されがちな葡萄品種。様々な葡萄をブレンドしたり、単一品種で醸造したり。 そのブレンド比率に黄金率は存在するのでしょうか? 消費者は多く、使用されている葡萄品種に目を向けますが、実際に葡萄農家の畑を見てみると、面白い答えが…

ワインを語る上で、葡萄品種はとても重要な要素です。 しかし、これは果たして本当でしょうか。例えば、ブルゴーニュのワインはピノ・ノワールと言う葡萄を、ボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランという品種をブレンドします。…

ワインに熱中すると、どうしても欲しくなる一品、ワイングラス。 しかし、いざ手に入れてしまうと厄介な一品である事も事実。 収納場所がない。割れやすい。手入れが大変など。 特に、埃や油汚れならまだしも、ワインを飲んだ後にすぐ洗浄する事が必要という…

一般的に、ブドウが豊作の年ほど「ワインが美味しく、そして高価になる」とされています。 農作物は豊作の年ほど安くなるので、ちょっと奇妙な気がしなくもありませんが、ワインの世界ではこれが当たり前。 しかし、不作の年ほどワインの熟成が早い上に安価…

ワインをはじめ、お酒の多くには「品質保持期限」がありません。(ビールなどにはありますが) しかし、これはメーカーの補償する期間であり、おいしさ(賞味期限)とは直接結びつかないケースもあります。 ワインの場合は、この賞味期限に雲泥の差があり、…

「充分に発達した科学技術は、魔法と区別が付かない」と、SF作家のアーサー・C・クラークが言っていましたが、似たようなことがワインにも言えます。 とりあえず現在の所、ワインの最高峰はフランスだと言われ、世界のワイン作りはそれを模倣する方向に動…

11月の第3木曜日は、ボージョレー・ヌーヴォーの解禁です。 広告は毎年毎年、100年に一度の出来だとか、最高傑作なんて言葉を並べ立てますが、果たして本当でしょうか? 現実的に見て、天候的に前年より翌年が良くなる保証はありませんから、常に良い…

ワインという物をややこしくしてしまう要素の一つに、略語があります。 ただでさえ意味不明な言葉を略語にされてしまうと、取っ付きにくさは倍増してしまうのも道理。筆者自身は、略語の普及には反対する側なのですが、実のところ、幾つかを例に取ってみると…

今回は、ワインとシチューの関係についてお話しします。 関係、とは言っても、ワインとシチューの相性の話ではありません。2・3日、ゆっくり煮ると、シチューが美味しくなるなんて言いますよね。 「弱火でコトコト」なんて、誰でも知っているフレーズです…

しばしば、古い年代の赤ワインなどの瓶の底に、「澱」と呼ばれる沈殿物が溜まる事があります。 ワインを飲む際に、一緒に口に含んでしまうと、苦い上に舌触りも悪く、あまり歓迎されるモノではありません。あまつさえ、澱が混じる部分を飲めなくしてしまうの…

ワインを鉛の器で飲むと、美味しくなる一方で有毒である。ローマ帝国はそれによって滅んだとする説もある事は前回お話しいたしました。 以後、長い長い時間を経て、ワインはガラスという器におさまる事になります。 ガラスの発明は、瓶としてワインを安全に…

かつて栄えた、ローマ帝国が滅びたとされる原因の一つにワインがあります。 当時のローマ人達はワインの保存技術がなく、時間とともに劣化していくワインに甘んじるしかありませんでした。 これを解決してくれたのが、鉛の器です。 鉛の鍋で熱したワインは酸…

この世の中には、何十万銘柄ものワインが存在している。 それが毎年毎年生産され続け、刻一刻と味を変え、また、瓶ごとの個体差も少なからず存在する訳です。 つまり人間がどれだけ頑張っても、ワインを極めることは絶対的に不可能。地域を相当に限定しても…

ワインに傾倒する人々の必須アイテムとも言えるのが高級ワイン・グラス。 このワインを飲むなら、このグラス、どうせならこのメーカーを揃えたいなどと蒐集は飽きる事を知りません。 機能美ならこのメーカー、デザインならこのメーカー、丈夫さならこのメー…

地球の温暖化が叫ばれている昨今、このまま温暖化が進むと、50年後には日本の長野県が、最高のワイン産地の一つであるブルゴーニュの気候になる、という説が流布しています。 このため、長野県の地価が高騰したり買い付けが進んでいたりするとかしないとか…

この食材とこのワインを合わせる。そんなワインと料理の相性についての話は尽きる事がありません。 しかし、話題の中で忘れられがちなのは、調理方法です。 同じ鶏肉にしても、焼くのか、炒めるのか、揚げるのか、煮るのか、それによって合わせるべきワイン…

ワインは年代によって、同じ銘柄なのに、品質も値段も大きく変化します。 無論、果実から造られるお酒ですから、収穫年の天候に大きく左右される事が原因。しかし、そればかりではありません。 ワインに限った事ではありませんが、時代による流行り廃りでも…

コレクターという人種は、周囲からすれば理解しがたいほどの蒐集癖を持ち合わせています。ワイン愛好家も例外ではありません。 欲しいワイン、気になるワイン、話題のワインを買い漁り、気に入ったワインをケース(12本)買い。 部屋ひとつがワイン貯蔵庫…

ワインというと、基本的には瓶に入っているものを想像する事でしょう。 容器にガラス瓶が選ばれている理由は明確で、現在のところは、もっとも安全に品質を保つ事が出来るからとされています。 ガラスが作り出されるまでは、陶器のかめに入っていたり、樽の…

ご存知の通り、赤ワインの色素は異常に強く、衣服なんかに飛び散ったら、それこそ一巻の終わり。 いっその事、ワインで染めてしまう事をお薦めするぐらいです。 しかし、実の所厄介なのは、一見しただけでは無事そうに見える白ワインの色素。 透明度が高いた…

ロゼ・ワインと言うと、とかくワイン愛好者の中では軽んじられがちです。 確かに、白ワインのような軽快さには欠けますし、赤ワインのような深みには及びません。重宝されるロゼ・シャンパンを除くと、もっぱら色を楽しむものとされてしまい、味は軽視されて…

赤ワインのソース、白ワインのソース、などと言うと随分洒落た雰囲気で小難しく感じますが、特にハイレベルなものを目指さなければ、意外と簡単だったりします。 赤ワインのソースなら、少量の赤ワインをフライパンで少し煮詰め、砂糖、塩、スパイスで味を調…

コラムのタイトルだけ見ると、「カレーとシャンパンの相性が良い?」と誤解されそうですが、そういう意味ではありません。 日本人は多く、発汗を促すから「カレーは夏のもの」というイメージを抱いている。逆に、クリスマス時期のイメージが強いのでしょうか…

ご家庭での食事にワインを合わせるとしましょう。必然的に和食が多くなる事でしょうから、ワインと和食の相性について考えなければなりません。 無論、ワインの種類は星の数ほどありますから、色々な和食に合うであろうワインは、きっと何処かに存在するはず…

ソムリエと言うと、世間では「ワインのプロフェッショナル」というイメージがあります。おそらく間違いではないでしょう。 しかし、筆者の考えは少し違います。何故なら、ワインのプロフェッショナルは、醸造家の方だと考えるからです。 では、ソムリエとは…