2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ワインが日本で普及しない原因は、大きく分けて、二つあります。 ひとつは、「ワインを知らない人間」がワインを怖がっていること。 もうひとつは、「ワインを知っている人間」が優位に立とうとすること。 とかく、ワイン通と言う存在は嫌われがち。言い方を…

ワインを購入する際、よく分からない国の言葉が書かれている表ラベルより、日本語でワインの説明やアルコール度数が書かれている裏ラベルを見てしまうのは、消費者の当然の性でしょう。 しかし、裏ラベルは輸入元が綺麗な売り文句を書いている訳ですから、易…

ワインは、年とともに熟成します。そして、ピークを過ぎると枯れて行きます。一般的に、古いワインは良い、などと言われますが、これはワインによって千差万別。 ピークの時に飲んであげるのが、一番良い出会いです。 このピークを見定めるのがとても難しい…

皆さんはワインを、どんなお酒だと思っていますか? 高い、難しい、近寄りがたい、そんなイメージを持つ人が大半ではないかと思います。 でもワインは、けっして、そんなに難しい顔をして飲むお酒ではないはずです。 ちょっとだけ、この質問にお付き合い願え…

さて、いざワインを飲むとなると、どうしても考え込んでしまう、ややこしい「銘柄」について。 皆さんは、「お茶の産地」をどれだけ知っていますか? お茶に使用される木の「品種」をいくつ言えますか? 最高級のお茶の「銘柄」をご存知ですか? ほとんどの…

近頃の日本では、ワインを飲む際、ワインについて語らなければならないような風潮があります。 実はこれこそが、一番厄介な誤解ではないでしょうか? 勿論、語る事が悪い訳ではありません。ですが皆さんは、ビールを飲んで、一体何分間、ビールの話をします…

日本の夏はどんどん暑くなっているそうですが、夏はやっぱり、ビール三昧で過ごされる方も多いでしょう。 正直な話、重たい赤ワインが夏にピッタリとは言い難いトコロです。 では、暑い時にワインを楽しむ簡単な方法をご紹介。 よくよく冷やした、甘口のドイ…

ワインを難しく考えないためのひとつの手段として、ワインを普段飲むお茶に置き換えて見て下さい。 実際、ヨーロッパじゃお茶みたいな物です。毎日のように飲む、緑茶、玄米茶、麦茶や烏龍茶。 勿論、コーヒー党や紅茶党の人もいるでしょう。 ワインも同様に…

よく「ワインを勉強したいんですけど、どうすればいいか」と言う質問を耳にします。 同じく「ワインってよく解らないんです」と言う言葉も耳にします。 あなたがもし、ワインにまつわる仕事に就くつもりがなく、ただ「美味しいワインを飲みたい」のなら、何…

ワインを飲む際に、何か一言語らなければならないような風潮が、現在の日本にはあります。 抽象的で不明瞭な言葉に始まって、重いだの軽いだの、香りが何だとか、色々言う方もいますけれど、コーヒーやビールを飲む際、同じような表現を使っている場面に出会…

チーズはヨーロッパで言うところの漬物みたいなもの。ワインをお茶、パンをご飯とすると、三種の神器ですね。 漬物には色々あって、お馴染みのたくあんから、好き嫌いの分かれる奈良漬、はたまた、臭気の強いぬかづけまで・・・。 チーズも負けてはいません…

ワインの値段は千差万別。500円玉一枚で買える物から、何十万円する物まで、色々とあります。 よく、高級ワインに対して、「あんな大金を払う価値はない」という言葉を耳にしますが、はたしてそうでしょうか? 車にしても、時計にしても、服にしても、全…

皆さんは普段、どのようなワインを飲まれているでしょうか? 何も、高いワインがいいワイン、おいしいワインではありません。しかし、逆を返せば、おいしいワイン、いいワインは必然的に高くなってしまいます。 普段から高級ワインを飲んでいると、エンゲル…

実際に飲んでみようとすると、お金を払うのは自分ですから、ワイン選びに失敗したくないのは当然です。 もっとも、ワインはみかんと同じで「はずれる」事が前提の飲み物なのですが。 それでも極力、失敗は避けたいものです。 しかし、自分で勉強するには限度…

失敗しないワイン選びのためには、無理に自分で探さず、上手に「好み」と「希望価格」を伝える事。その上で、ワインの銘柄を選ぶのはお店の人に任せるのがベターでしょう。 ですが、選んでくれるお店を選ぶのは自分自身です。 では、失敗しないお店選びはど…

ワインを楽しめる事が出来るなら、何一つ勉強する事はない、と以前にも言いました。 ですがもし、あなたが「ソムリエ」や「ワイン・アドバイザー」などの、ワインに携わる職業に就こうと言うのなら、話は別です。当然、知識は必要になります。 しかし、勘違…

毎年、ボージョレー・ヌーヴォーが解禁されますが、皆さんは飲まれましたでしょうか? 実は、この日本において、ボージョレー・ヌーヴォーほど偏見が強いワインはないかも知れません。 バブルの申し子、馬鹿騒ぎ、安ワイン、美味しくない、ジュースのよう、…

皆さんにとって、おいしいワインとは、一体どんな味でしょう。 美味しいと言う表現の意味は、多岐に分かれます。大分すると、 「自分の好みに合うか」 「高級な味(品質がしっかりしていると言う意味で)がするか」 そして、それらが値段に見合う味かどうか…

毎年毎年、ワインは限りなく作られていきます。本年度のワインの評価は如何ほどになるのでしょう。 さて、ワイン好きの間で、よく話題にされるヴィンテージ(年代)とは、一体どういうモノなのでしょう。 実はこれは、その年の、その土地の葡萄の出来のアベ…

料理と飲み物の相性を、マリアージュ(結婚の意)と言う。赤ワインには肉料理、白ワインには魚料理。もっともらしい解説つきで書かれている、ワインと料理の相性。 そんな決まりごとを覚えるよりも、ちょっと想像して下さい。 季節がいつで、誰と飲み、何処…

ワインを実際に買うとなると、種類があまりにも多いうえ、味が確かめられる訳ではありませんから、どれがいいのか迷ってしまいます。 解説が付いている事もありますが、原則的に誉め言葉しか書かれていませんので、当てにはなりません。 店の人に尋ねるのが…

日本酒やビールに比べるとタフとは言え、ワインはデリケートですから、保存には注意が必要です。 低温多湿、暗く、温度差がなく、静かで振動せず、と言う事が最良条件ですが、日本ではワイン蔵を作る事も難しいでしょうから、床下などが一番適しているでしょ…

ワインに興味を持つと、ついつい欲しくなってしまう専用冷蔵庫。しかし、不用意な購入はお勧め出来ません。 値段が高い、場所をとると言うのは勿論ですが、それよりも「ワイン貧乏」になってしまうからです。 冷蔵庫購入 → 冷蔵庫を一杯にしたくなる → ワイ…

ワインは、コルク栓を抜いてしまうと、すぐに傷んでしまうと言われます。故に扱いにくい、と言うのが一般的な見解でしょう。 ですが、皮を剥いたリンゴが長持ちしないのは当たり前ですし、牛乳も封を切ったら賞味期限が短くなります。 ですから、食品として…

ワインには様々な色があります。大きく分けて、赤と白とロゼ。 その中にも浅い色や深い色、枯れた色や鮮やかな色と、色数は無限です。 グラスに注がれたワインの色や艶、粘り具合、透明度などから、アルコール度数や糖度、熟成具合などを推し量ることは出来…

ワイン・グラスと言うと、足の長い、金魚ばちのようなグラスを想像されると思います。 ですが、ドイツなどでは普通のコップに注ぎますし、イタリアやフランスでも、足の短いグラスを使用する事が多いようです。 勿論、専用グラスは極めて科学的にワインを美…

ワインを作っている国は沢山ありますが、その味は様々。 土地や葡萄の品種が味の違いに繋がる事は明白ですが、それだけでなく、国民性も大きく関与するようです。 例えばイタリアやスペインは、気候と土地が良いのですが、ドイツやフランスに比べると、国民…

昨今、牛肉や鶏肉のラベルを偽称している事件が取りあげられていますが、ワインでも、同様の事件があります。 ラベルだけ高級ワインで、中身はテーブルワインと言う、悪質な犯罪。あるいは、ワインの作り手が行なう不正行為。葡萄以外の果実や酸、糖分の補給…

ワインを飲む時、しばしば議論されてしまう、提供温度。 一般的に、「白は冷やして、赤は常温」などと言いますが、これは正しいとは言えません。 どうやら、ヨーロッパの室温 → ヨーロッパの常温 → 日本でも常温 であると誤解されていったようです。 基本的…

前回はワインの温度のお話でしたが、今回は湿度のお話です。 この日本で、ダントツの人気を誇るお酒はビール。日本における歴史の短さはワインとさほど変わりません。しかし、土着であるはずの日本酒や焼酎を凌ぐ人気は何処から来るのでしょう。 答えのひと…