2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

世の中には、色んな形のワイン・オープナーがあります。いわゆるコルク抜きですね。 昔ながらのT字型、ソムリエ・ナイフ、人形型、中にはNASAが開発したという物まで。 人によって、コレが便利だとかコレが不便だとか、使い勝手は良くても高価で手が出…

ワインと日本酒を比較した場合、実は、保存状態に気を付けなければならないのは、日本酒の方である事は、以前に申し上げました。 しかし、これが一概に正しいかと言うとそうでもありません。 それと言うのも、日本酒は原則的に、「何年もの時間を掛けて熟成…

ワインの主成分が何であるか、わかる人がほとんどだと思います。勿論のこと、ワインの主成分は葡萄。他にも色々な要素が混じって、初めてワインになりますが、基本はこの葡萄だけ。 では、製品となったワインを、値段で換算し直した場合、主となるパーセンテ…

最近は、スクリューキャップや樹脂栓の普及によって、コルクを折ってしまったり、瓶の中に落としてしまったり、と言うことも少なくなってきました。 しかし、まだまだコルク栓のワインは多く、やはりそういった事態も起こります。 これを避けるために数々の…

「2000年のボルドー地方のワインはふくよかで濃厚」なんて事を、よく耳にしますが、これは果たして正しいのでしょうか? これを人間に当てはめてみれば、わかりやすいと言えます。 「関西人は柄が悪くて、よく喋る」と比較してみましょう。確かに、言葉…

ワインを長期保存させるための必要な成分に、亜硫酸塩というものがあります。いわゆる酸化防止剤です。 亜硫酸塩の濃度は人体に影響がない程度とされていますし、これを添加しない事には、ワインはあっという間に朽ちてしまうため、ワインの製造過程には必要…

近頃、オーストラリアやニュージーランドでは、コルク栓を使用しない、スクリューキャップのワインが数多く作られています。 コルク栓が万能である、という神話の真偽は未だに誰もわかっていません。しかし、オーストラリアやニュージーでは、その一歩先へ進…

店頭にて、ワイン選びをする時、ついついアテにしてしまいがちな、「○○賞受賞ワイン」と言う肩書き。確かに、受賞していると言うことは評価されているワインだという事です。 しかし、実際には参加者が3社しかいないコンテストの銀賞だったり、白ワインが主…

バナナに食べ頃があるように、ワインには飲み頃があります。しかし、バナナと違って、外見からそのピークを判断する事はとても困難。 そこでついついガイドブックに頼ってしまったり、飲み時を誤ったりするものです。 実際、ワインの寿命が数十年ある中で、…

レストランでワインを注文してみたいとは思うものの、いったいどれぐらいが相場なのかわからず躊躇してしまう事はありませんか? どの銘柄を注文すればいいのか、また、価格はどれぐらいなら恥ずかしくないのか。あるいは、スマートに注文する方法は? これ…

雑誌などで、高得点を獲得し持て囃されているワインを飲んでみたけれど、とても美味しいとは思えなかった。そんな経験はありませんか? これは決して珍しい事ではなく、また、味覚に自信をなくす必要もないのです。 評価されているワインを美味しく感じられ…

ようやく葡萄が色づき始める九月。ヨーロッパでも、葡萄の収穫は日本と同じ秋です。 葡萄の花の開花から約100日を迎える頃、すなわち十月。待ちに待った収穫の時期です。充分に熟した葡萄から、順次摘み取りの作業が始まります。ここからようやくワイン作…

六月は、葡萄の樹が開花する時期。気温の上昇と共に、白くて小さな葡萄の花が、畑一面に咲き、この後から、ようやく葡萄が実を結びます。 七月は摘房。これまでに剪定・芽かきをしてきましたが、ここでもまた余分な葡萄の房を取り払い、ようやく最終的な収穫…

葡萄の樹は、苛め抜く事によりより良い葡萄を作ると言っても過言ではありません。 ですが、春にかけてのしばらくの間だけは芽生えの季節。葡萄の樹にとってはしばしの安息期間と言えるでしょう。 三月頃の揚水期、四月の萌芽。その枝に葡萄をつけるため、葡…

ワインのための葡萄作りは、冬から始まります。まずは葡萄の樹の剪定。 見栄えを良くするための庭木剪定と違い、ある意味では選定であるとも言えます。 平たく言えば、不要な枝を切り落とし、いずれ実る葡萄の一粒一粒に栄養を行き渡らせるための重要な作業…

最高に美味しいワインは、誰が飲んでも美味しい、というのが筆者の持論です。 しかし、冷静に判断して、これはなかなか難しいと言わざるを得ません。 何しろ、ワインはアルコール。それも、酸、渋み、えぐみ、苦味という生物にとっては厄介な要素が多く含ま…

ワインの味と値段は比例するのか? これはワインにとって大きな問題です。ですが、世の中にあるほぼあらゆるものは、値段とともに品質を良くします。この点はワインも同じ。ですから「ワインは値段とともに味が良くなっている」事には違いありません。 ただ…

時折、ワインに興味を持った人から、ワインに携わる仕事に就きたい、という話を聴くことがあります。 しかし、ここで少し考えてみてほしいのです。 筆者はこの世界にいますので、業界の人間が増えること自体については嬉しい限り。ですが、同時に業界の裏側…

葡萄の木は通常、植えてから3年ほどで成長し、収穫を迎える事が出来ます。 しかし、ワイン用葡萄としての品質が良くなり始めるのは、一般的に15年以降と言われ、歳月を重ねるごとにワインの品質が向上するとされています。 葡萄の木で15年、ワインにさ…

良質のワインは、株や土地と同様に、投機の対象となり得ます。 ワインの価値が上がるか下がるかは、誰にもわかりません。 原則的には、良い出来のワインに高値が付きます。しかし世の中の流れによって、高騰も下落もする点は株などと同じ。 時には、無名のワ…

よく、「カベルネ・ソーヴィニヨン(※ワイン用葡萄品種のひとつ)はどれを飲んでも渋みが強い」と言うような言葉を耳にします。 確かに、一面的には正しいと言えるでしょう。しかし、世界各国で作られているカベルネ・ソーヴィニヨンは同じ味、似たような味…

ワインの瓶を蓋しているのは、通常、コルクですが、近頃は合成樹脂やスクリュー・キャップなどの新しいものも見受けられます。 開ける手間を考えれば便利なのですが、どうしても見た目の安っぽさからコルク以外を嫌う人も少なくありません。 各々の保存性に…

ワインを製造する際、そのままだと澱や色々なゴミなどの物質が混入されてしまいます。 そこで、ワインを濾過する必要が出てくる訳ですが、その方法は様々。 現在は技術が発達して濾過フィルターを使う事がほとんどですが、かつては、牛の血、牛や豚の脂、小…

フランスでは、ワインはあくまで食中酒。食事が主役。食事があってこそのワインだと考える人がほとんどです。レストランでは欠かせなくても、バーで飲む人は少ないとか。 しかし、イギリス、アメリカ、日本での事情は逆で、ワインを単品で楽しむ人の方が目立…

ワインと料理を合わせて楽しむ事は大事ですが、日本人は外国人に比べると小食ですし、酒量も多くありません。 前菜にはこのワイン、魚にはこのワイン、という楽しみ方が出来れば一番なのですが、コースに合わせて何本ものワインを飲める人は多くないでしょう…

よく、ワインの混合醸造比率についての議論を耳にします。 要するに、Aの葡萄とBの葡萄をブレンドしてワインを作る事なのですが、どのパーセンテージが最も良いか、という問題です。 しかし、筆者はこの議論を非常にナンセンスだと感じる事が多い。ワイン…

よく受ける質問に、「白ワインと赤ワインのどちらが美味しいのですか?」というものがあります。 とても難しい質問ですが、個人的には、白ワインと赤ワインはそれぞれまったく別の味わいを楽しむものだと思います。 ですから、赤ワインと白ワインのどちらが…

昔でいうところのスチュワーデスこと、フライトアテンダー。この職業についている方は、多くソムリエの資格を有していたりします。 もともとFAと言えばエリート職のひとつですから、ソムリエの資格試験をクリアする事は、FAになる事に比べれば簡単でしょ…

「ワインはとてもナチュラルな飲み物である」と、よく言われます。 確かにワインは、葡萄が醗酵さえすれば出来上がるアルコールであるため、ビールや日本酒ほどには製造工程が多くありません。 故に、葡萄の個性が問われたり、ナチュラル思考が強い飲み物で…

ワインを保存しておく場所がない、という声をよく聞きます。 とにかく熱に弱いワインですから、冷暗所。かと言ってマイナスになってしまうような冷たい場所もダメ。 ですから、年中、低温で気温が変化しない場所を探さないといけません。 オススメとしては、…