2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ここ日本において晩酌と言うと、ビール、日本酒、焼酎が主流。ワインを晩酌に、と言う人口が多いとは言えないようです。 挙げられるのは、値段が高い、合わせる料理がない、などが大きな理由。 ですが、ワインは元来、食中酒。 あまり難しく考える必要はなく…

ワインを買ったはいいけれど、いつ開けていいのかが難しい。何の料理を合わせたらいいのかわからない。 そんな時には、ワインの持ち込みシステムを利用しましょう。 主にレストランやバーになりますが、「持ち込み料金」を支払う事により、外食しながら、自…

お客様によく尋ねられる質問に、「コルクの上手な抜き方はどうすればいいか」というものがあります。 本当に大したコツはないので、数を熟して慣れるしかない、と芸のない答えしか出ません。 昨今は色々と便利なワイン・オープナーがありますので、そちらを…

発泡ワインの代名詞とも言えるのが「シャンパン」ですが、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で作られた、法定基準をパスしたものだけが名乗る事の出来る称号です。 言わば、発泡ワインのエリート。 ビールで言えば、いわゆる法定基準の厳しい「ビー…

ワインを店頭で選ぶ際、何を基準に選ぶのが普通でしょうか? 銘柄、絵柄、と言う意味を兼ねさせるなら、多くの人は「ラベル」と答えるでしょう。 本当なら味と値段で選びたい所ですが、全てのワインが味見出来る訳ではありません。 では、ラベルで何がわかる…

「○○のワインはこんな味」「○○の土地だからこんなワイン」 こんな会話をよく耳にします。しかし、これは正しいのでしょうか。 日本人の多くは、黒髪に黄色い肌です。こう言った特徴で言えば、この国のワインはこんな味、という説はあながち間違っていません…

人類史上、最も古い酒はワインだと言われています。他のアルコールに比べ、特にこれといった加工無しでアルコール発酵するのは葡萄の特性で、なおかつ、世界各地で栽培できます。 これほど簡単に作ることのできる酒は、ワインだけと言っても過言ではありませ…

レストランなどでワインを注文すると、よく、ホストテスト(ワインのチェック)が行なわれます。 この時、グラスを回して香りを立たせ、ワインを少しだけ口に含み、味見をする訳ですが、TVなどの影響なのか、ソムリエの真似をして、空気を含んだり、口の中…

色んな種類のあるワイングラスですが、どうやって持てばレストランやバーでカッコよく見えるのでしょうか? 結論から言うと、びくびくしながら持つのが一番駄目。カッコよく見せたいなら、持ち方を覚えるよりも、グラスに馴れるべきです。 正直な話、何処を…

ワインのコルクを抜いてみたはいいけれど、味も香りも絶望的で、どうにも、おいしいとは言えない。 そんな事はありませんか? わざわざ不味いワインを無理して飲む事もありません。 こういう事態には、迷わず、味を変えてしまいましょう。これをワインに対す…

時々、ワインに興味を持った方から、ソムリエになる方法を問われます。 誤解されがちなのですが、アドバイザーやソムリエは役職名。一般職で言う、課長や係長と同じ役割の呼称に過ぎません。 ですから、ソムリエの仕事についたら「ソムリエ」と言う事になり…

せっかくワインを飲むんだったら、色々なワインを飲んでみたいと言うのは、やはり当然の心理です。 ですが、注意。試飲会での味が、ワインの本領ではありません。 ワインをグラスに一杯も飲まず、あるいは捨てる訳ですから、喉ごしや、戻り香はなかなか満喫…

ワインを飲むとなると、各種類を制覇してみたくなる欲求が芽生えます。 購入したワインのリストに印をつけ、飲んだワインの点数をつける。剥がしたラベルを貼ったりなんかすると、格好が良く思えます。 ですが、一度飲んで美味しかったワイン、一度飲んで美…

ワインを理解していく一番の近道は、ただひたすら飲む事。更に言うならば、考え、感じながら飲む事。 しかし、金銭事情や酒量を考えると、なかなか飲んでばかりもいられません。そんな人には、各所で開催される「試飲会」が、お薦めです。 世界各国の色々な…

多くの家庭で毎日炊いている米。しかし、それは毎日同じ米でしょうか。 昨日の方がふっくら炊けていたり、今日の方がもちもちとしていたり。 勿論、米そのものが違ったり、水の量が違ったり、その日の気温や室温によって味が変わってくる訳ですが、何故、そ…

日本人がワインについて表現する場合、ほとんどが自己防衛だと言えます。要するに、恥をかきたくないからこその理論武装。気持ちはとても分かりますが。 ただ、誤解しないで欲しいのが、こういった表現には、3つの住み分けがあると言う事です。 その① 感じ…

「一本のワインには、処女と熟女が詰まっている」と言う言葉があるように、ワインは時間とともに、味が変化していきます。 瓶に詰まっている間には、緩やかに、グラスに注がれた瞬間、急激に。 特にワインを抜栓し、グラスに注いでからの変化は驚くものがあ…

ワインの注がれたグラス。これを軽く回し、空気に触れさせる行為を、スワリングと言います。トゥワーリング、ブリージングとも言い、サイエンス的にはエアリングとも。 グラス内に香りを立たせるため、また、まだワインが若く、熟成しきっていない場合に、言…

A・ビアスの「悪魔の辞典」によりますと、「アマチュア」とは、「趣味を技量と思い誤り、おのれの野心をおのれの能力と混同している世間の厄介者」と言う事になっています。 よく「ワインの関係で働きたい」とか、「ワインの勉強をしたい」と言う声を聴きま…

ワインの原料は、葡萄酒の名の通り、葡萄です。 ですが単純に「葡萄」とは言っても、種類があり。白葡萄、黒葡萄、また、生食用、ワイン用と数にして数百種類。 一般的に名前の知られている所では「カベルネ・ソーヴィニヨン」「メルロー」「ピノ・ノワール…

皆さんは、ワインをどのような時に飲まれるでしょう。 食事の時、飲みたい時、チョットつまみながら、など、いろいろな場面が想像できます。 その場面に、必要なワインとは、どんなワインでしょう。あるいは、それが本当にワインなのでしょうか。 相手や場面…

ワインは樽の中で幼年期を過ごし、瓶に詰められた時点から成長し始めます。 これがいわゆる、ワインの熟成。 ワインはゆっくりと、長い時間を書けて成長します。途中の事故や保管の悪さで駄目になっていくワインもあり、無事、健康に育った物だけが素晴らし…

ほぼ、ありとあらゆるワイン関係の雑誌は、とにかく点数を付けたがります。 五ツ星制、100点制、10点制、色々な採点方法がありますが、これは果たして正しい評価でしょうか。 実際の所、1000円のワインと、10000円のワインを横に並べて同じ点…

世界に誇る甘口ワインの生産国のひとつとして有名なドイツ。 実際に、日本で飲める多くのドイツ・ワインは「甘口」です。 よく「ドイツ・ワインは甘いモノしかないから・・・」という言葉を耳にしますが、実の所、ドイツは甘口よりも圧倒的に多く「辛口」の…

ワインと煙草の関係は、非常に難しい問題です。 確かに、優先順位をワインに置くと、煙草は御法度です。科学的に見て、明らかに味覚、嗅覚を害するからです。 ただし、実際に煙草を吸うグルメ、果てはソムリエや料理人も、山ほどいますし、彼らが能力的に劣…

よく、ワインを飲む順番が論議されます。一般的には、白から赤などと言われます。果たしてそれは本当でしようか? 運動にしてもウォーミングアップがあります。 料理で言えば、前菜から運ばれてくるのと同じ。寿司のお任せで、トロから出て来ることがないの…

ワインには、切手と同じように「収集」する事が趣味、と言う人がいます。 ワインを集めたくなる気持ちや、集める人を否定はしませんし、確かに、古い、一部のワインには、骨董品と並ぶ価値が出たりもするでしょう。しかし、ワインの本道は「飲む」こと。 切…

ワインを飲む理由として、しばしば挙げられるものに「健康に良い」と言うものがあります。 タンニンだとか、ポリフェノールだとか色々と言われていますが、実際にはどうなのでしょう? そういった分野の人に尋ねてみますと、様々な答えが返ってきます。 それ…

「ワインと豆腐には旅をさせるな」という台詞で始まった料理漫画がありましたが、その言葉通り、ワインに旅をさせてはいけません。 なるべく安静な場所で寝かせ、極力動かさないでいてあげる事が、ワインの劣化を防ぎ、熟成を促します。 ですが、外国のワイ…

そろそろ季節は夏に向けて暑くなって来ましたね。 日本には暑い時の酒というとビールが定番で、ワインの人気は今一つです。 実際に日本の蒸し暑い夏にワインが適しているとは言い辛い所。そういう時は逆にワインの方を変えてあげましょう。 赤ワインでも良く…