先日、某有名ワイン評論家が、関係者から暴露本を出されるという事件がありました。 内容は「ワイナリーから接待を受け、飲んでもいないワインに高得点を付けた」などという物です。
 この暴露本のすべてが真実だとは思いませんが、すべてが虚偽であるとも思えません。
 実際に賄賂を貰えば、悪い得点を付けられないのが人間の性。
 かつては有名ワインでも美味しくなければ低得点を付けていた彼も、気付けば有名ワインに高得点ばかりを付けるようになりました。(ワイナリーが彼の好みに合うワインを作るようになった点もありますが)
 結婚式のスピーチのように、評論家にも、言えないこと・書けないことは沢山あります。
 どうか、評論家の点数よりも、自分の舌で感じた美味しさを信じてほしいのです。例えそれが、色んな要因に流されてしまう頼りない舌であったとしても、そこに嘘や偽りはないのですから。