ワインの都市伝説

葡萄の栽培・ワイン造りにおいて、近代化や技術化は大きな意味を持っています。これによって、より良い品質のワインがより多く生産できるようになってと言っても過言ではありません。 しかし、その一方で、妙にオカルト的なお話も耳に入ってきます。 月の満…

ワインと言うと、色々ないわれがあります。 白ワインは新しく、赤ワインは古いものの方が美味しい。白ワインは冷やして、赤ワインは常温で飲むものだ。コルクが息をしているからワインが熟成する。ワインの瓶は立てて熟成させる。いや、寝かせて熟成される。…

1998年のワインブーム以降、あるいはそれ以前から、ワインにはどうにも「苦くて渋いもの」というイメージが付きまといます。 それはそれで厄介だったりもしますが、更に困るのは「酸味の強いワイン」のイメージでしょう。 身の回りを見渡せば、レモン、…

ワインと言うと、どうにも格式ばっているイメージが拭えず、歴史や伝統を重んじる、そんな印象を受けがちです。 しかし、現実はどうかと言うと、意外な事にワインはその時その時の流行に踊らされやすいアルコール飲料だったりします。 例えば、裕福な時代ほ…

生食用の葡萄は食べると、甘くて美味しい。そして、生食用の葡萄で作ったワインの多くは、フルーティーで葡萄ジュースのようである。 つまり、渋くて苦いワイン。そのワイン用に作られた葡萄を食べても、渋いし苦いし、美味しくない。・・・逆算すると、そう…

先日、某有名ワイン評論家が、関係者から暴露本を出されるという事件がありました。 内容は「ワイナリーから接待を受け、飲んでもいないワインに高得点を付けた」などという物です。 この暴露本のすべてが真実だとは思いませんが、すべてが虚偽であるとも思…

ワインと言うと、どうしても、色々な逸話が付いて回る飲み物です。 しかし、この逸話、一体何処まで信用してよいものでしょう。 有名な「赤ワインは常温で飲む」などというのは、「フランスの室温」から歪んで伝わった典型的なデマですし、ワインの毎年の出…

ワインはその出来と評価によって価格が大きく変動するため、投機の対象としても考えられています。 中には価格が10倍にもはね上がるケースもあるので、ある意味では一種のギャンブル。 ただ、これは投機家が何十、何百というケースの単位で行うものであり…

読んで字の如く、ワインから作られるお酢の事をワイン・ビネガーと言います。サラダ・ドレッシングから、バター・ソースまで使用用途の広いワイン酢。 よく、抜栓したまま放ってワインを置くと、「お酢になる」などと言われますが、味のバランスこそ壊れても…

よく、コルクが傷んでいたからワインが傷んでいた、という話を耳にします。 果たしてそうでしょうか? コルク上部のカビは、直接、ワインにカビが移る原因とはなりません。コルク下部にワインが染みて黒くなった状態や、コルクが乾いてしまっている状態も、…