前回はワインの温度のお話でしたが、今回は湿度のお話です。
 この日本で、ダントツの人気を誇るお酒はビール。日本における歴史の短さはワインとさほど変わりません。しかし、土着であるはずの日本酒や焼酎を凌ぐ人気は何処から来るのでしょう。
 答えのひとつが湿度だと言えるでしょう。
 英国などを除くヨーロッパの空気は、基本的に乾燥しています。
 湿度が低いと、飲み物は全ておいしく感じられ、逆に湿度が高いと、飲み物に清涼感を求める傾向があります。
 すなわち英国や日本など、湿度の高い国ではビールが好まれ、逆にワインが売れるのは、特に乾燥しているイタリアなど。
 湿度の高い日本ですから「赤ワインは常温」などと言わずに、清涼感を感じる程度には冷やしてあげましょう。