ワインを飲んでみよう

昨年度は、TVコマーシャルの効果がてきめんに出たようで、ハイボール(ウィスキのソーダ割り)が注目され、ウィスキが飛ぶように売れました。 ハイボールとは、広義で言えばスピリッツなどのアルコールを炭酸飲料などで割ったものを示しており、同じく不況…

料理とワインの相性、という言葉をよく耳にします。それほどに、ワインと料理には密接な関係があるという事でしょう。しかし、まったく逆の見方も出来ます。 つまり、「料理とワインが合わせにくい」からこその言葉と捉える事も出来ます。 合う・合わないに…

あなたがワインを楽しむとして、その時の「楽しさ」の正体とは何でしょうか。 おいしい事、知識が広がる事、酔っ払う事、珍しいワインに巡りあう事・・・。色々とあるでしょう。それを、他の趣味に置き換えてみてください。 例えば野球観戦。応援している選…

世の中には、ワインを賛美する言葉が山ほどあります。 しかし、それらの言葉の中には、疑問符のついてしまうものが幾つか存在します。 その代表格は以下のふたつ。 ひとつが、「飲みやすいワイン」 言葉自体は褒め言葉なのでしょうが、ワインは飲み物です。…

ワインは間違いなく、最も種類の多いお酒です。そして、最も方向性が多岐にわたるお酒でしょう。 赤ワイン、白ワイン、発泡性ワイン、甘口、辛口、低価格ワイン、高級ワイン、軽いワイン、重たいワイン、シェリー、ベルモットなどなど、味から値段まで、種類…

ワインと言うと、ワイン・ボトルに入っている姿を思い浮かべる方が多いと思います。 しかし、現実を見てみると、ガラス瓶以外に入れられているワインは少なくありません。 紙パック、ビニールパック、ペットボトル・・・、確かに、保存性を考えると、ガラス…

さて、新酒の時期です。皆さんは、今年のボージョレー・ヌーヴォーはお飲みになったでしょうか? 毎年毎年、50年だの100年だのに一度の豊作、なんて売り文句をつけ、周囲からは狼少年のような扱いを受けていますが、そもそも新酒は、まだワインになりき…

ワインと言うと、どうにも難しいイメージが付きまといます。 しかし、はたしてそれは正しいのでしょうか。 例えばスポーツ観戦を楽しむのに、最低限のルール・見所を知らないと見ている意味がありませんが、唐揚げを食べるのに、知識は要りません。無論、ど…

有料無料を問わなければ、ワインの試飲会はそこかしこで行われていたりします。 ただ、せっかくの試飲会を行うのですから、開催する側も招かれる側も、それなりのアイテム数を期待してしまう事でしょう。 ですが実際のところ、ワインの種類が20を越えると…

ワインの試飲会は、探し出すと以外に色々な場所で行われています。 有料のケースもありますが、そのほとんどは無料。行って失うものなど何もありません。機会があればどんどん行くべし、でしょう。 そんな試飲会ですが、気をつけねばならない点があります。 …

もしもワイン好きなら、「完璧なワイン」を求めないハズはありません。 しかし、この世の中には、いくら探しても、「完璧なワイン」などないのです。 香りも味もバランスも完璧。熟成も頂点で寝かせる必要もない。値段は安く、入手は簡単。在庫が尽きること…

このワインは、薄すぎる。このワインは、甘すぎる。このワインは、しつこい。数多く存在するワインですが、均整の取れた、バランスの良いワインに当たる確率は高くありません。 その中で、今ひとつ好みに合わないワイン同士を組み合わせる、という形でバラン…

ワイン・バーなどでワインを飲む場合、多くは市価の3倍程度の値付けがされています。 これは、概ねレストランにも言える事ですが、次のようなケースも少なくありません。 市価+2000円。この、2000円の部分は店舗によって少し異なりますが、レスト…

ワインに支払う価格と、それに見合った効果を求める際、どの形が最もお得になるのか。 例えば、ワイン・バーなどでワインを飲む場合、その原価は30%と言われます。無論、例外はいくらでもありましょうが、一般的に、飲食店の原価は3割程度が目安でしょう…

ワインを飲む際、どうしても価格という問題は避けて通れません。 では、どのような飲み方が一番お得なのでしょうか。 勿論、酒屋で買うのが一番低価格。しかし、料理がありません。 逆に、レストランだと料理はあってもワインが高価格。 それぞれメリットと…

ワインを評価する際、それはどのような基準によって判断されているでしょうか? 絶対的評価と相対的評価。単純に味だけで判断出来るのならば、世の中のワイン評論家は苦労しません。 現実的には不可能に近い相談になりますが、ワインの真価を問うには、完全…

ワインに合わない料理や食材を紹介してきましたが、今回はその総括です。 これまでの3回を読み返してみると、ワインに合わせにくい食材には、幾つかの法則があると言えるでしょう。 ① 生の食材は合わせにくい。 ② 海産物は避けた方がよい。 ③ 水分を多く含…

ワインとの食い合わせについての話題ですが、ワインに限らず、アルコールを合わせづらい食べ物は幾つか存在します。 その代表格とも言えるのが、「白飯」だと言えるでしょう。 米料理としては、チーズで和えるなり、醤油で炒めるなりする事によって緩和され…

ワインとの相性を語る上では、好みの問題もありますので、中々に意見の一致を見る事は難しい部分があります。 しかし、ワインと「合わない」食材や料理に関する意見は、比較的同意を得られる事が多いように思われます。 では、イカに続く、ワインに合わない…

ワインには様々な葡萄をブレンドするタイプ。また、単一品種を発酵させるタイプがあります。前者はボルドー地方、後者はブルゴーニュ地方などに代表されます。 前者ですが、法律では完成したワイン同士をブレンドする事は禁じられている場合がほとんど。 し…

今年もボージョレー・ヌーヴォーが解禁されました。ニュース記事に悪評は書かれませんが、フランスからの情報によりますと、今年の天候は最悪で、収穫量も低下しているとの事。近年では最悪の年だというコメントを頂きました。 実際に飲んでみましたが、確か…

ワインにとっての最高のパートナーと言えば、やはりチーズがあげられます。 日本人で言うなら、お茶と漬け物の組み合わせですね。 つまり、大雑把なカテゴリでくくるなら、間違いなく素晴らしい相性ですが、これを小さく分類してみましょう。 お茶にも緑茶や…

ワインは種類も多く、品質管理が難しいお酒ですから、飲んでいれば必ず「ハズレ」のワインに出会ってしまいます。 しかし、どうかこの「ハズレのワイン」を嘆かないで欲しいのです。 無論、「ハズレのワイン」と出会う数が少ないに越した事はありません。で…

バックインボックスという言葉をご存知でしょうか。 紙箱の中にビニール袋が入っていて、そこにワインやミネラル・ウォーターを入れる構造のもの。 一見、頼りなさそうに見えますが、ビニールは真空パックされているため、液体が空気に触れることが限りなく…

寒い時期は、ワインそのものが美味しく感じられる時期でもありますが、どうしても熱燗の魅力の前には負けてしまうようです。 そこで、ワインを温めて飲む「ホット・ワイン」をご紹介。 しかし、熱燗と違って、ワインは温めるだけでは、おいしくなってくれま…

色んな種類のワインを制覇してみたいという欲求は、誰しもに少なからずあるものでしょう。ですから、色んな味を求めて次々と新しいワインに挑むことも大切です。 しかし、「このワインはこんな味」という記憶は、いとも簡単に覆されます。 まず、ワインは年…

前回も書いたように、視覚や事前情報、知識は味覚を大きく狂わせます。 例えば、何種類かのワインを用意し、複人数で試飲する。この時、1種類だけ、有名銘柄の空き瓶に安いワインを詰め替えておく。 すると、ワインの知識のある人間の大半は、有名銘柄に高…

ワイン、ひいては味覚に限った事ではありませんが、人間はその情報の多くを視覚に頼ってしまっています。 実際の所、味覚と嗅覚だけでワインを判断しているなんて事はありません。 例えば、ワイン2種類を用意して、1種類のワインを2つのグラスに注ぎ、ラ…

さて、今年もボージョレー・ヌーヴォーの季節がやってまいりましたが、皆さんはもう飲まれたでしょうか? まあ、正直に申し上げて、毎年そうそう変わり映えのする味ではありませんが、あまり難しく考えず、今年出来たばかりのワインを楽しんでもらえれば幸い…

ワインの煮込み料理というと、ちょっと面倒なイメージがありますが、方法を変えればそんなに難しくはありません。 カレーを作る要領で玉ねぎ・にんにくを炒め、野菜を炒め、火がしっかり通ったらトマト缶1つと、なるべく大量のワインを入れ、砂糖・塩・コシ…