ワインを飲む時、しばしば議論されてしまう、提供温度。
 一般的に、「白は冷やして、赤は常温」などと言いますが、これは正しいとは言えません。
 どうやら、ヨーロッパの室温 → ヨーロッパの常温 → 日本でも常温 であると誤解されていったようです。
 基本的には赤も白もロゼも、温度が高いと香り高くなる一方で、味の輪郭がぼやけ、逆に温度が低いと、香りがたたない代わりに、味がシャープになります。
 つまり、味がぼけている・しつこい甘さがある・くどい香りがする時などは冷やしてあげると、味にトゲがある・苦い、渋い、えぐい・香ってこない時などは、少し室温に慣らしてあげるだけで、味の印象は全く違ったものに変わってきます。
 ワインに限らず、状況や味に応じた温度を想像してあげて下さい。