「2000年のボルドー地方のワインはふくよかで濃厚」なんて事を、よく耳にしますが、これは果たして正しいのでしょうか?
 これを人間に当てはめてみれば、わかりやすいと言えます。
 「関西人は柄が悪くて、よく喋る」と比較してみましょう。確かに、言葉として関西弁は上品とは言い難いでしょうし、よく喋る人が多いのも事実。
 しかし、関西人でも無口な人はいますし、必ずしも関西弁を喋るとは限りません。
 また、「最近の若者は」「バブル世代は」「団塊Jrは」などと言われるように、時代や流行もありますが、その年代生まれの人間が全て同じ人格ではない事にも通じます。
 この地方だから、この年代だから、きっとこんな味。という傾向はあっても、それが正しいとは言えない事を、認識し直す必要があるかも知れません。