* 写真はリモンチェッロなので、ワインとは関係ありません。

 ワインという飲み物のアイデンティティは、「果実の醸造酒である」事でしょう。
 しかし、これにソックリでありながらも、ワインではないワインも存在します。
 ヴァン・ド・リクールと呼ばれるものがそれで、ヴァンがワイン、リクールはリキュールを意味します。
 リキュールは分類上、果汁にアルコールを添加したものですが、ヴァン・ド・リクールがそれに当たる。
 なんと、ぶどう果汁にブランデーなどを添加しているのです。つまり、ぶどうから作ったワインを蒸留してブランデーを作り、ぶどう果汁にそのブランデーを加えてワインに似た飲み物を作るという、とても面倒な手順を踏まえている訳ですね。
 これがワインなのかリキュールなのかは置いておいて、何故そんな飲み物が生まれたのかを考えて見ると面白いかもしれませんね。