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　ワイン漫画で紹介されている色々なワインの銘柄は、果たして本当に美味しいのでしょうか？
　無論、わざわざ不味い銘柄を紹介する事もないでしょうから、おいしいこと自体は事実でしょう。
　しかし、それはどの程度美味しいのでしょうか。その辺りを検証してみましょう。
　とあるワイン漫画に紹介されていたケースですと、「高価な銘柄Ａより、安価な銘柄Ｂの方が美味しい」というものがありました。Ａは２万円以上、Ｂは２千円以下。価格の差は実に１０倍以上です。
　確かに銘柄Ｂは美味しいのですが、ここにトリックがあります。
　何故なら、ほとんどの読者は漫画のように飲み比べることをせず、安価な銘柄Ａだけを購入するからに他なりません。
　もう一度言いますが、銘柄Ｂは確かに美味しいでしょう。
　しかし、銘柄Ａと比べない・比べられない事を前提に比較されています。
　なおかつ、銘柄Ａも間違いなく美味しい事を忘れないで欲しいのです。