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一般的に、ブドウが豊作の年ほど「ワインが美味しく、そして高価になる」とされています。
農作物は豊作の年ほど安くなるので、ちょっと奇妙な気がしなくもありませんが、ワインの世界ではこれが当たり前。
しかし、不作の年ほどワインの熟成が早い上に安価なので、消費者としてはコストパフォーマンスが高い事は否めません。これが天候による年度差だと言えます。
ただ、ワインがブドウの出来に左右されるとは言っても、結局は人が作るもの。
醸造家の交替や生産者の経営難、他にも醸造所のオーナーが替わるなど、色々な事情でワインの出来が良くなったり、悪くなったりする事も事実。
人的な年度差は個々のワイナリーだけでなく、ワインの味の流行や、国の景気にも左右されますから、年度による変化を挙げればキリがありません。
例えば、ブドウの出来が素晴らしい年でも、ワインの運送会社が不景気による経営難に陥っており、渡航中に冷蔵コンテナーの電源を切っていた、なんて事もありますから、年代での判断は、控え目にしているぐらいがちょうど良いのかも知れませんね。