このところの円高で、そろそろ新輸入商品が少しだけ安くなり始めたワインですが、長期的に見ると、ワインの価格はひたすら右上がりです。
 無論、今まで扱われなかった低価格商品の導入などはあります。また、大量輸入による価格の引き下げ、為替の変化に経る変化などもあります。しかし基本的に、ワインの価格は上昇し続けるしかないのです。
 それは何故か。
 実のところ、ワインの製作にかかるコストは劇的に変化しません。なのに何故、ワインの価格は下がる事がないのでしょう。いえ、実際には逆で、ワイン製作のコストが変化しないからこそ、安くならないとも言えます。
 つまり、ワインの価格はそのほとんどが「付加価値」なのです。要するに、「この価格でも売れる」という前例を作ってしまったら、ワインの値段を下げる事は難しいという事ですね。