ワインを評価する際、それはどのような基準によって判断されているでしょうか?
 絶対的評価と相対的評価。単純に味だけで判断出来るのならば、世の中のワイン評論家は苦労しません。
 現実的には不可能に近い相談になりますが、ワインの真価を問うには、完全に銘柄を伏したまま飲む必要が出てきます。いわゆるブラインドテストです。
 そして、もしもそのワインが無料で飲めるとするならば、いくら払えるのか。
 しかし、それだけで判断も出来ません。
 作り手の噂やワインにまつわるエピソードを踏まえた上での評価も必要となります。
 加えて、現実の購入価格を知った上での評価。
 その得点は全て違うものになってくるはずです。
 これから先、ワイン評論家に必要とされるのは、ワインの点数そのものではなく、どのようなスタンスで、どういう採点基準の下に得点を決めたか、それを明らかにしていく事なのかも知れませんね。