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職業上、ワインについての質問を受ける機会が多いのですが、その中でも、トップクラスに多い質問はこれです。
「抜栓したワインは、どれぐらい保つのか?」
ハッキリ言って、答えは非常に難しくなります。理由は、ワインの種類によって、耐久力が違うからに他なりません。
また、「バキュバン(ワイン用の栓)や窒素ガスを使えば保つのか」という質問も並んで多い訳ですが、これらの答えは、活け花に近いと考えて欲しいのです。
花の種類、ワインの種類によって、趣も扱いも異なります。
基本的に、切ってしまった花は、植わっている状態よりも早く枯れる。これは、抜栓していないワインが、抜栓したワインよりも長く保つ、という事です。
また、余計な枝葉を落としたり、根本を焼いたり叩いたりして工夫しても、それはあくまで延命措置でしかありません。ワインに窒素ガスやバキュバンを使ったからと言って、永遠に保つものではないのです。花と同じく、ワインも枯れてしまうものなのですから。