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　もしもワイン好きなら、「完璧なワイン」を求めないハズはありません。
　しかし、この世の中には、いくら探しても、「完璧なワイン」などないのです。
　香りも味もバランスも完璧。熟成も頂点で寝かせる必要もない。値段は安く、入手は簡単。在庫が尽きることなく、そして、飲み飽きる事などない。
　そんなワインは、存在しないのです。
　ですからどうか、目の前のワインに、「完璧」を求めないであげて下さい。
　あなたの隣人がそうであるように、良いところ、優れているところがあれば、悪いところ、劣るところもあるのが当たり前。
　清濁併せ呑む、と言いますが、完璧なワインなど存在しない前提で、ワインの長所・短所、そのどちらをも併せて飲んでみれば、きっと新しい発見があるはずです。