ワインは間違いなく、最も種類の多いお酒です。そして、最も方向性が多岐にわたるお酒でしょう。
 赤ワイン、白ワイン、発泡性ワイン、甘口、辛口、低価格ワイン、高級ワイン、軽いワイン、重たいワイン、シェリー、ベルモットなどなど、味から値段まで、種類・方向性はあまりに多く、同時に、飲む側の好みにも大きく影響してきます。
 ですが、そこはラーメンや味噌汁のように考えてみてください。
 ラーメンにも塩・味噌・とんこつ・醤油、味噌汁にも赤味噌白味噌、合わせ味噌があるように、自分の好みでない味も多く存在し、それは同時に誰かの好みとして存在するのです。
 もちろん、好みの問題ですから、全ての味を好きになる事は難しいでしょう。それでもまず、全ての存在を認めてあげて欲しいのです。
 「好みではない」けれど、「それでも美味しい」ものに出会うことで、きっと新しい世界が広がるはず。