知っておくべきワイン用語・口蓋洗浄

 ワイン用語と言うと、フランス語をはじめとするカタカナ用語が多いので、たまには少し難しい漢字でも紹介いたしましょう。

 【口蓋洗浄】 重要度 ★

 平たく言えば、口の中をゆすぐ。つまりは「うがい」の事です。ワインを試飲する際、1種類だけを吟味するケースは多くありません。その場合、手前に飲んだワインの味を消してから、次のワインに挑む必要があります。これが口蓋洗浄。
 何だか歯医者さんが使いそうな言葉ですが、ワインの場合は舌をクリアにするために行うものなので、水を飲む他にも、パンをかじるなどする方法もあります。
 同様に、香と鼻もクリアにする必要があるので、人によっては自分の服を鼻に当てて息を吸うなどの行為があります。
 傍から見ると少し変な人にも見えかねませんので、試飲会場以外では周囲の目には気を付けましょう。

知っておくべきワイン用語・スティル・ワイン

 わざわざそんな言い方をしなくても・・・、という言葉は専門用語に少なくありません。コンピュータ用語などがその最たる例ではないでしょうか。プロトコル(規約・手順)、アーキテクチャ(構造)、アーカイヴ(書庫)など、普通に日本語に訳した方が理解しやすいのではないか、と疑問を挿みたくもなります。

 【スティル・ワイン】 重要度 ★

 ワインの発酵段階における発泡を取り除いたワインを意味します。平たく言えば、「普通のワイン」であり、「非発泡性ワイン」のこと。
 発泡性ワイン、つまり「スパークリング・ワイン」に対して使われるのが「スティル・ワイン」と言う言葉なのですが、「非発泡ワイン」の方がわかりやすく、一般人であれば「ワイン」で事足ります。
 もっとも、難しい言葉を覚えると使いたくなるのは人の性ですし、難しい言葉を使って権威を見せつけたいのも人の性。
 仕方ないといえば仕方ないのかも知れませんが、当コラムでの重要度は最低ランクに指定しておきます。