知っておくべきワイン用語・ポートワイン

 かつての日本では、ワインと言っても今ほどの種類もなく、また、欧米を真似て作ったものが横行していました。そのうちの一つが「赤玉ポートワイン」だったりします。

 【ポートワイン】 重要度 ★★★

 ポートワインとは、本来はポルトガル北部ポルト港から出荷される特産ワインの名称で、甘みの強い酒精強化ワインです。アルコール度数は約20度。これを参考に作られたのが先ほどの「赤玉ポートワイン
 ちなみに、この名称はポルトガル側からの抗議を受け、現在は「赤玉スイートワイン」と名称を変更。同様に、シャンパンを模した飲料にも抗議があり、現在は「シャンメリー」となっています。
 もっとも、名称が変更されて30年以上経つ今も、以前の名前で呼ぶ人は少なくありませんが。

知っておくべきワイン用語・ベルモット

 ワインはおそらく、世界で最も種類の多いお酒になりますが、ワインの定義し方によって、その数は大きく変わります。いわゆる「スティル・ワイン」のみで捉える狭義か、「ワイン全般」で捉える広義か。
 もっとも、狭義で捉えても他の追随を許さない数ではあります。今回紹介するのは広義のワインのひとつ。

 【ベルモット】 重要度 ★★★

 香草やスパイスなどを白ワインに加えた「フレーバード・ワイン」のひとつで、ニガヨモギが主な材料。名前の由来も、ドイツ語でのニガヨモギ「ヴェルムト」から。
 甘口から辛口までその味の幅は広く、カクテルの材料にも多用されます。
 ベルモットがワインだと言うと、不思議がる人も多いのですが、定義の上では間違いなくワインの仲間。たまには趣向を変えてみるのはいかがでしょうか。