知っておきたいワイン用語・ワイナリー

 近頃は、暑い夏というだけでなく、ベルギービールや日本の地ビール人気が相まって、ビールが売り上げを伸ばしている模様です。一昔前まで使われなかった「ブルワリー」なんて言葉も各所からチラホラと聞くようになりました。

 【ワイナリー】 重要度 ★★★

 ブルワリーがビールの醸造所なら、ワイナリーはワインの醸造所です。ちなみにワイナリーは英語で、イタリア語ならカンティーナ。ドイツ語ならヴァイングート。フランス語ならシャトーがそれに相当する言葉でしょうが、実際に使うのは、ワイナリーとシャトーぐらいでしょう。
 シャトーは本来なら「城」を意味しますが、ワイン用語では醸造所のこと。
 また、フランス・ブルゴーニュ地方では、同じニュアンスでドメーヌ(生産者)という言葉が使われたりするケースも。
 細かい意味では、これらの言葉は正確ではありませんし、ややこしいこと限りないので個人的には、ワイナリーという言葉で統一して欲しいと願う次第です。




知っておきたいワイン用語・糖度

 近頃は、デパートに行くと高級フルーツに「糖度」を示す表記があったりします。平たく言えばそのフルーツがどれだけ甘いかを表している訳ですが、同じくフルーツから作られるワインにとっても糖度は重要。

 【糖度】 重要度 ★★★★★

 ワインと言うと渋みが目立つため誤解されがちですが、食用葡萄よりも、ワイン用葡萄の方が糖度が高いのです。基本的に、アルコール発酵は糖によって行われるため、葡萄の糖度こそがワインを形作ると言っても過言ではありません。糖度が高ければ高いほど値段まで上がるのが定石でもあります。
 なお、1リットルの水に対し、果汁が何グラム多いかというものが概算になり、これをエスクレ度と言います。例えば果汁1リットルで1120グラムだとエスクレ度は120。また、ワインにした後の糖の量は「残糖度」と言い、これもまた1リットルあたり、ワインが何グラム多いかで計られます。
 ちなみに、「糖度」そのものは「糖度計」という便利な道具で測れます。