多くの家庭で毎日炊いている米。しかし、それは毎日同じ米でしょうか。
 昨日の方がふっくら炊けていたり、今日の方がもちもちとしていたり。
 勿論、米そのものが違ったり、水の量が違ったり、その日の気温や室温によって味が変わってくる訳ですが、何故、それを判断できるのでしょう。
 答えは「経験」です。特に考えずに食べている米でも、毎日毎日、何年も食べていれば、自分の中で「米」と言う基準が出来ます。
 ワインもそれと同じ。ヨーロッパでは、毎日ワインが食卓に並ぶ訳ですから、特に考えていなくても、美味しいワインや好みのワイン、そして、傷んだワインなどを判別出来るのが、ある意味では当然。
 逆に言えば、ワインに馴染みのない日本人が、専門書を熟読した所で、一日や二日で開眼できる筈もありません。
 自分の中でワインという基準が出来るまでは、安いワイン、高いワイン、傷んだワインも含めて、ただひたすら、飲むしかないのかも?