よく、コルクが傷んでいたからワインが傷んでいた、という話を耳にします。
 果たしてそうでしょうか? コルク上部のカビは、直接、ワインにカビが移る原因とはなりません。コルク下部にワインが染みて黒くなった状態や、コルクが乾いてしまっている状態も、ワインの傷みと直接関係があるとは言えません。
 むしろ、コルクがそうなってくれたからこそ、ワインが無事という事もあります。
 ですから「コルクが傷んでいる」状態は「ワインが傷んでいる」状態に直結しません。どうか、傷んだコルクを見ただけでワインの味に絶望しないであげて下さい。