高価なワインが美味しいとは限りません。しかし、高価な方が美味しいものに出会える確率は高くなります。
 熟成がピークに近付けば近付くほど、美味しいワインに出会える確率は高くなるでしょう。しかし、その熟成過程でワインが傷んでしまう確率も高くなってしまうのです。
 より美味しいものを求めれば求めるほど、コストが高くなるのは必然でしょう。しかし同時に、ワインという不思議な飲み物はリスクまで高めてしまうのです。
 求める者をより突き放すような、絶望的確率を叩き出すワイン。これに魅力を感じてしまう点で、ワイン愛好者はマゾヒストなのかも知れませんね。