ワインと日本酒を比較した場合、実は、保存状態に気を付けなければならないのは、日本酒の方である事は、以前に申し上げました。
 しかし、これが一概に正しいかと言うとそうでもありません。
 それと言うのも、日本酒は原則的に、「何年もの時間を掛けて熟成させるお酒」ではありません。
 逆に、ワインは「熟成によって完成されていくお酒」ですから、熟成期間の保存状態が良くないと、年月を経る事によって、どんどんと傷口が広がっていく結果になります。
 最初は小さな傷でも、化膿して悪化すれば生命すら危険にさらす事にも似ているでしょうか。
 どちらにせよ、度数の低いアルコールは、保管に気を配ってあげないといけないという事ですね。