葡萄品種にも色々ありますが、「名は体を表す」とばかりに、特色や産地を示すものや、そうでないものが沢山あります。
 例えば、ドイツの品種「ヴァイス・ブルグンダー」は、ヴァイスが白で、ブルグンダーがブルゴーニュ地方を意味します。つまり、ブルゴーニュ地方の白ワイン用葡萄品種「ピノ・ブラン」と同じ。
 ただし、ピノ・ブランがブルゴーニュ産である事を予備知識として要求されます。
 また、「ムロン・ド・ブルゴーニュ」という別称を持つ「ミュスカデ」は、ブルゴーニュではほとんど生産されていないのが現実。
 こちらは逆に、知識が混乱を招きかねません。
 もともと、10万種以上あると言われる葡萄品種。その全てを把握している人はこの地球上に存在しませんから、初めから覚えないのもひとつの手ですね。