ワインに使用される葡萄の品種は数万に及ぶと言われていますが、大半は安定して作ることが可能なメジャー品種に限られます。
 同じ葡萄品種が使われていると言う事は、ワインにしても似たような味がするのでしょうか? ですが、意外にもそうではありません。
 人間に例えるならば、日本人がアメリカで、アメリカ人に育てられたようなものです。葡萄だって、作り手や天候などの環境が違えば、当然味も違ってきます。
 種こそは同じ葡萄だと言えますが、そもそも葡萄は派生しやすい(同じ種から同じ実がならない)種であるため、学者でさえもその判断に迷うと言われています。
 もっとも、そうなってしまうと土地柄が先なのか種が先なのかという論争に発展してしまいそうですが・・・。