ワインを語る上で、葡萄品種はとても重要な要素です。
 しかし、これは果たして本当でしょうか。例えば、ブルゴーニュのワインはピノ・ノワールと言う葡萄を、ボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨンメルローカベルネ・フランという品種をブレンドします。
 なぜ混ぜたり、混ぜなかったりするのか。これは結局、ワインを作る上でもっとも良いバランスだと、長年作りつづけてきた作り手が判断したからに他なりません。
 無論、法律で葡萄品種が制限されていたり、新しい葡萄の組み合わせが、新しい味を生み出したりすることもありますが、基本的には「その葡萄で作るべき味」を作り手が追求しているからなのです。