色んな種類のワインを制覇してみたいという欲求は、誰しもに少なからずあるものでしょう。ですから、色んな味を求めて次々と新しいワインに挑むことも大切です。
 しかし、「このワインはこんな味」という記憶は、いとも簡単に覆されます。
 まず、ワインは年度によって大きく味が左右されます。それだけではなく、畑の広さによって、まるで出来の違う葡萄が使用される事も否めません。
 更には、ワインを製造する過程の樽ごとの差も出ます。そして、瓶詰めされる過程によっても差異が生じ、更にはワインの保存状態によっても味が変わってしまいます。
 付け加えるならば、そのワインを飲んだ時の体調や気分によっても味は違ってくる。
 ですから、「1度飲んだから、もう興味がない」なんて言わないで、同じ銘柄のワインにもトライしてみて欲しいのです。以前と違った印象を抱くことも少なくないはずですから。