ワインは、一瓶の容量が大きいほど、より美味しい。などと言われますが、それは本当でしょうか。
 間違ってはいませんが、正しいとも言えません。
 大量に作ったシチューを、大鍋と小鍋に分け、ラップでもして放置してみればわかります。
 シチューが傷み始めた時、小鍋の方はすぐにシチュー全体が腐ってしまいますが、大鍋は表面部分だけの腐敗にとどまります。
 つまり、容量が大きいほどに保存性が高くなり、ワインにも同様のことが言える訳ですね。
 ただし、腐敗の速度が遅くなる代償として、ワインの熟成も遅くなりますから、まずくなる速度も美味しくなる速度もゆっくり。
 決して、良いこと尽くしと言う訳でもありません。