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　外見だけでも判断に迷うワイン。味ならば、美味しい・不味いで判断できそうなのに、なかなかどうして、一筋縄では行きません。
　例えば、「美味しいワイン」と「ポテンシャルの高いワイン」のふたつ。
　前者は、間違いなく、飲んで美味しいと感じたワインなのです。値段や銘柄、年代や状態、好む好まざるに関係なく、とにかく飲んで美味しいと思ったのですから、これは否定のしようがありません。
　一方の後者は、「間違いなく美味しくなるであろう」あるいは「かつて間違いなく美味しかったワイン」なのです。つまり、大いなる可能性は感じても、現時点では形として非完成形態です。
　後者が、実力がありながら不遇のまま消えていった（もしくは未成功の）アイドルとすれば、前者は気が付けば売れてしまっていたアイドルのようなもの。
　どちらが正しいという訳ではありません。あなたならどちらを応援しますか？