味(甘み、酸味、苦味など)、香り、色、ブランド、値段と、ワインを構成する要素は色々ありますが、個人的に重要視するのは、それらのバランスです。
 小さくても大きくても、そのダイヤグラムが整っていれば、けっして悪いワインではないと言う事でしょう。
 無論、値段の要素のみ、低いに越したことはないのですが、現実はこればかりが上がりがち。
 ワインに限った話ではありませんが、結局のところ、品質がよければ値段も上がる。だからこそ、ダイヤグラムのバランスが取れたワインが「値段なり」に美味しく、はずれにくいという事になります。
 もちろん、味の割に安いワインもありますが、探し出すのは困難。
 ただし、逆の考え方をすれば、安くて美味しいワインは意外と簡単に見つけられます。
 それは「一点特化」に他なりません。つまり、値段がとにかく安いとか、味はともかく、香りは抜群だとか、重要視する要素を絞れば、お得なワインはいくらでも見つけられるはず。
 バランスを重視して安牌を選ぶか、個性を重視して一点特化を取るか。
 ワイン選びの一歩目をこんな所から始めてみるのも良いかも知れません。