この、知っておくべきワイン用語には、一応の基準として、重要度を★5段階で記してあります。「知っておくべき」と言うからには、本来は重要度が4か5であるべきなのですが、今回は初めての2の登場です。

 【ピノ・ムニエ】 重要度 ★★

 前回紹介した、シャンパーニュに使用される葡萄品種のひとつです。
 法律で使用を許されている葡萄は何種類かありますが、あくまで使用を許されているだけであり、実際に使用されるかどうかは別の話。
 代表的な品種は3つあり、ピノ・ノワールシャルドネ、そしてこのピノ・ムニエがそれに当たります。
 しかし、ピノ・ムニエは実に不幸な品種で、それを主体とするワインはほとんど存在せず、最後までワインを補うための葡萄として扱われてしまう。
 同じく、シャンパーニュで使用を許可されている葡萄、ピノ・ブラン(未登場)、ピノ・グリ(未登場)などは自らを主役としたワインが多く存在するにも関わらず、です。
 この、ピノ・ムニエに主役足りうるポテンシャルが隠されているかどうかはさておき、代表品種でありながらも、常に日陰者であると言うことを覚えていただければ問題ありません。
 まさに俳優で言う、名脇役と言うところでしょうか。