数ある専門用語の中でも、他分野にいる人からすれば同じ意味にしか聞こえないモノも少なくありません。
 今回紹介する「ドメーヌ」も、前回紹介した「シャトー」と似ているようでチョット違います。

 【ドメーヌ】 重要度 ★★★★★

 前回のシャトーが「城」で「生産者」だった事に対し、こちらは「領土」で「生産者」を示します。語源としては、最近インターネットなどで知られるようになってきたドメインと同じ。
 シャトーとどう違うかと言われると難しいのですが、ドメーヌは小規模の生産者を示すことが多く、概ねボルドー地方の生産者がシャトー。ブルゴーニュ地方の生産者がドメーヌという事になります。
 正確に言うとまた面倒なのですが、ボルドーはかなり小さい規模でもシャトー扱いになりますし、逆にブルゴーニュでは相当に大きい規模でもドメーヌ扱いだったりします。
 ここで問題になるのがネゴシアンという存在ですが、これは次回に解説するとしましょう。