ワイン用語は、ワインが盛んな国である分、どうしてもフランス語が多くなります。一口にフランス語と言うと憶えにくい気がしますが、中には英語に近い単語もあり、その意味を把握しやすいものも。今回の単語もそれに分類されるでしょうか。

 【ネゴシアン】 重要度 ★★★★★

 これは、英語で言うネゴシエーター。つまりは交渉人を意味します。とは言っても映画に出てくるネゴシエーターのように人質と身代金の交渉をする訳ではありません。ワイン用語ですから、もちろんワインの交渉人です。
 ワインの交渉人と言うとわかりにくいかも知れませんが、簡単に言うと仲介業者。つまりは仲買商人。
 いわゆる農家であるワインの醸造者は、単体でワインを売りさばく事は困難。だからこそワインに見合った価格を付け、市場に売りさばくのがこのネゴシアンなのです。
 ワイン市場において相当に重要なポジションであるネゴシアンですが、その一方でワインの価格を不当なまでにつり上げているのも彼らであり、その存在に疑問を抱く生産者も増えてきました。
 日本の農業でも、農協に不満を持つ農家が多い事と照らし合わせてみれば理解しやすいかも知れませんね。