セカンド・ワイン。もしくは、セカンド・ラベルと呼ばれるワインがあります。
 平たく言えば、格付けワインの型落ち品。
 一級品は、品質を保つ為に、出来の良い葡萄だけを集めて作りますが、その際の二級以下の葡萄で醸造したものが、セカンド・ワイン。
 本来は、ブランド名を冠しつつも、安価で買える、という利点付きだったのですが、この所、ブランド志向により値段が高騰。
 セカンド・ワインには賛否ありますが、まず、ブランドが自ら認めた「二級品」である事を忘れないで欲しいのです。


 前述のように、セカンド・ワインの利点は、有名ブランドが安く飲めるという点。しかし、こちらは値段の高騰化により崩壊しつつあります。
 もうひとつの利点は、一つ目の理由にも関係しますが、熟成に長い時間を必要とする「一級品」に比べ、あきらかに熟成が早いこと。
 つまり、場合によっては、熟成していない「一級品」を早熟な「二級品」が上回る可能性もある訳です。
 この点を強く推す評論家により、下手をすると値段まで「ニ級品」が「一級品」をしのぐケースまで出て来ました。
 その是非を問われるセカンド・ワインですが、味とブランドを含め、もう一度その値段を見直して欲しいところです。