ワインと料理の合わせ方には、感性に従うだけでなく、科学的な分析によるものもあります。
 平たく言えば、赤ワインの渋みを中和する作用があるのが動物性油脂。つまり、肉料理と赤ワインが合うと言われる起源は科学的な裏付けによるものなのです。
 魚介の磯臭さを打ち消すのが酸。すなわち白ワインの事。
 また、刺激的な辛さを持つ料理に甘口のワインを合わせると、糖分が舌をコーティングするため、食事が進むなど、極めて科学的な理由付けが出来るのです。
 そう思えば、そんな科学的根拠もない時代から相性を見出してきた先人は偉大なのかも知れません。