* 写真はムール貝です。

 ワインと料理の相性と言えば、必ずと言っていいほど例題に挙げられるのが「牡蠣」と「シャブリ(白ワインの銘柄)」です。
 果たして、伝統的だとされるこの組み合わせは正しいのでしょうか?
 ここで問題になってくるのが牡蠣の産地です。欧州の牡蠣は日本の岩牡蠣よりも、もっと脂分の多いものになるため、日本の牡蠣となら相性が良い筈の日本酒の印象が希薄になります。
 また、合わせるシャブリの方も、高価格な物になると濃厚で味わいが深いものになってしまいます。
 「牡蠣にレモンを絞ると美味しい」という前提を貫くのであれば、欧州の牡蠣に合うのは、むしろ低価格で酸味が強く、ぐいぐい飲めるシャブリ、と言う事になりますね。
 同じワイン、同じ牡蠣でも、その中に分類がある事を忘れないで下さい。