ワインのための葡萄作りは、冬から始まります。まずは葡萄の樹の剪定。
 見栄えを良くするための庭木剪定と違い、ある意味では選定であるとも言えます。
 平たく言えば、不要な枝を切り落とし、いずれ実る葡萄の一粒一粒に栄養を行き渡らせるための重要な作業です。
 この時期は、葡萄の樹が冬眠状態であるため、剪定にはもってこい、と言う訳ですね。
 人間で言えば、麻酔が効いてる間に外科手術をするようなものでしょうか。
 原則的には、短く、小さく剪定する事により、葡萄の粒がより、濃く、甘く凝縮する訳ですね。非常にストイックな作業はここから始まります。