「充分に発達した科学技術は、魔法と区別が付かない」と、SF作家のアーサー・C・クラークが言っていましたが、似たようなことがワインにも言えます。
 とりあえず現在の所、ワインの最高峰はフランスだと言われ、世界のワイン作りはそれを模倣する方向に動いている。つまり、「充分に発達した各国のワインは、フランス・ワインと区別が付かない」という事になる訳ですね。
 無論、魔法と科学が違うように、まだまだフランス・ワインとの格差は大きいと言えます。しかし、ただ単にフランス・ワインを目指すだけではなく、それぞれが持つワインの良さ・個性も大事に育てていって欲しいものですね。