知っておくべきワイン用語、とはありますが、今回は「使わないほうがいい」という意味で知っておくべき言葉かも知れません。

 【コンプレキシティ】 重要度 ★

 一言で言えば、複雑味がある、という事です。「コンプレキシティがある」とか、「深いコンプレキシティを感じる」といった感じに使用するもののようですが、要するに、折り重なった複雑な味(主に良い意味で)という事だと思われます。
 この言葉を使用する人に、何度か出会った事はありますが、やはり無理を感じます。
 サッカーでいう、”体格に恵まれている”事を、無理矢理、”フィジカルが強い”と言い換えている感じでしょうか。
 カタカナに言い換える事や日本語にない概念で、短くなる・しっくり来る言葉も多くありますが、こういったケースは、かえって人を遠ざけている気がします。覚えた言葉を使いたくなる気持ちもわかりますが、「言葉は人に伝えるためのもの」である事を忘れないようにしましょう。